英語ディスレクシアに関する小児神経学観点からの説明
“英語ディスレクシア(英語読み書き障害)”は学習障害の一種です。
チック症、トゥレット症候群、発達障害(注意欠陥多動障害、自閉症、学習障害)は脳の問題
であることはこれまでも述べてきました。
その背景にはモノアミン神経系の関与が考えられます。この神経系は乳児期からそれぞれの
役割を持つと同時に、発達早期から上位の神経系(大脳)にも投射し(枝を伸ばし)将来、視覚、
聴覚などから入ってくる感覚を受け止められるように準備をする役を担っております。
チック症、トゥレット症候群、注意欠陥多動障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、など
の症状はそれぞれ特有の年齢に出現します。
学習障害(読み書き障害)も小学校に入り、読み書きを習う時に明らかになってきます。即ち、
それぞれの役割を担う大脳の発達は乳児期から準備され発達してきておりますが、その部分の
機能が必要となる年齢になり、問題が見つかってくると考えられます。
ADHD, ASDの子どもに学習障害が併発することはよく知られております。
モノアミン神経系は素因、環境要因の影響を受けます。また、その発達には“臨界齢”といって、
それぞれの神経が発達する年齢があります。
従いまして、症状改善には投薬、環境要因の調整、教育などが大切です。
また、発達早期からの対応が欠かせません。
チック症、トゥレット症候群、注意欠陥多動障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、
学習障害の対応には、小児神経科の医療と共に、環境要因の調整、育児、教育などが
大切といえます。
2024/5月 野村芳子
- Brave Kidsのブログにより詳細な説明が記載されていますのでご参照下さい。
英語ディスレクシアでお悩みの小児をお持ちの方は一度当院での受診をお勧めします。