開業7年目を迎えて

ご挨拶 -開業7年目に向けて-

 

2021年8月1日当クリニックは開院6周年を迎え、7年目にむけて気持ちを新たにしております。

昨年以来の新型コロナ感染症蔓延の事態は、人々および社会に多くの問題を突き付けており、

特に発達過程にある子供たちにはより大きな課題を投げかけています。

振り返れば、40年間私が師と仰ぎ、小児神経の臨床と研究に一生を捧げた故瀬川昌也先生

(2014年12月に閉院した旧「瀬川小児神経学クリニック」院長)であれば、このコロナ禍において

どのような視点で医療にあたられただろうかと日々胸に手をあてています。

私としては、瀬川先生の志しを常に基本として現状を正しく分析し、どのような対応が適切である

かを考え、未来に向けて前向きに行動して参ります。

なお、当クリニックでは職員全員、感染症の予防に細心の注意をしながら、診療を続けております。

 

さて、小児神経が専門とするいくつかの病気についてはこのホームページの“小児神経の病気

について”の項をご参照ください。そのうちのいくつかの病気について、最近の社会状況の中で

繰り返し感じていることを記してみます。

トゥレット症候群は、小児期にしばしばみられる病気で、運動チック、音声チックを主な症状とします

が、加えて多くの情緒、行動、睡眠の問題をみることが少なくありません。チックに関連した神経回路

は発達過程において情緒、行動、睡眠などの基礎にある神経系と関連しているからです。当院では

チック症を主訴とする患者さんに対して上記のような観点からも総合的な診療に当たっております。

また、この病気は環境要因の影響も受けることから患者本人の努力だけでなく、保護者の方々の

ご理解、ご協力が大切になります。

トゥレット症候群は、幼少期に発症するケースが多いのですが、早期からの受診により改善を図る

ことが大切と考えています。

 

発達過程にみられる他の疾患(自閉症、注意欠陥多動障害等)も早期からの対応が望まれます。

私は長年小児期発症の神経・精神疾患の診療にあたってきておりますが、それぞれの疾患の年齢

による変化にも注目してきております。

小児期発症重症筋無力症(MG)、瀬川病、レット症候群等小児期に発症する疾患も、早期の診断、

治療、フォローが大切です。さらに年齢と共に出現・変化する経過に対し、適切な対応を行っていきます。

 

今後も患者さん、その家族の方々と共にそれぞれの問題に向き合っていきたいと思います。

 

2021年8月1日

野村芳子小児神経学クリニック

院長 野村芳子