開業6年目を迎えて

ご挨拶 -開業6年目に向けて-

来る8月1日、当クリニックは開業6年目を迎えます。
2015年8月1日小児神経・精神疾患の専門クリニックとしてこの地で開業して以来、多くの

患者さんの診療にあたって参りました。
小児期発症の神経・精神疾患には多くの疾患がありますが、特に、チック症、トゥレット

症候群、睡眠障害、発達障害、てんかんの患者さんは、頻度が大変多い疾患でもあり、

当クリニックを受診される患者さんのかなりの率を占めております。


また、重症筋無力症、ジストニア、レット症候群などの患者さんも多く来られております。

これらの疾患は、私は、故瀬川昌也先生と共に最も多くの患者さんの診療にあたってきて

おります。(“小児神経の病気について”の項をご参照ください)。
いずれの病気も、まず正しい診断が必要です。そのうえでベストの治療、対応が必要です。
小児期発症の重症筋無力症は完全寛解(完全に症状が消失、投薬無しの状態)が可能と

なることが多く、一部のジストニア(瀬川病など)は完全に症状消失が可能です。また、レット

症候群は年齢と共に出現する症状に最も適切な対応をしていくことがその後の経過をできる

だけ良い方向に結びつけることになるといえます。
小児期に発症する神経・精神疾患を成人以降までもきっちりと診療していくことが大切と考え

ております。(故、瀬川昌也先生と共に“生涯神経学”の重要性を目指してきており、当クリニ

ックにおいても実践してきております)。
年齢と共に新たな問題が出てくることは、神経系の発達、成熟が背景にある故と考えられます。

一部の疾患につきましては、患者さんを取り巻く環境の影響も病状の変化に関連することが

あります。
診療を通じての基本的な神経学、小児神経学の実践は、多く見られる疾患だけでなく、大変

稀な病気の解明、治療への方向づけをしてくれます。過去の知見に加えて当クリニックでの

一つ一つの診療行為の積み重ねの重要さを実感しています。

 

さて、新型コロナ感染症は緊急のパンデミックの状態から、新たな局面を展開してきております。
当クリニック、職員全員、感染症の予防に細心の注意をしながら、診療を行って参ります。皆様

のご理解とご協力をお願い致します。

 

2020/07/08
野村芳子