Non Japanese Patients

2025年7月17日 木曜日

TO Non-Japanese Patients

 

About Us.

1.  What sort of diseases and disorders?

Tic disorder, Tourette syndrome, Epilepsy, Autism (Autism spectrum disorder; ASD),

Obsessive Compulsive Disorder (OCD), Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD)

and other various diseases.

 

2.  Dr. Yoshiko Nomura has been working for many years taking care of the patients with

the diseases and disorders of the nervous systems starting in the childhood

 

3.  We could see the adult patients in case.

 

4. As for the medical fee;

Japanese Public Health Insurance (National Health Insurance,

Employee’s Health Insurance/Social Insurance) are accepted.

As extra fee for the first time examination, 5,500yen is to be born by the patient.

Please be notified this extra charge is not covered by health insurance.

(The payments; Cash only, please. No credit card accepted.)

 

5. Appointment of the date and the time is necessary.

Call to the TEL; 03-3258-5563

 

 About Yoshiko Nomura, M.D. PhD.

Education;

Graduated from Yokohama City University, School of Medicine

Post graduate training;

Pediatrics; Mayo Clinic, Rochester, Minnesota, USA

Child Neurology; Children’s Hospital of Washington D.C. Washington D.C. USA

Neurology; Georgetown University, Washington D.C. USA

 

Appointment;

Assistant Director, Segawa Neurological Clinic for Children, Tokyo Japan 

Director ; Yoshiko Nomura Neurological Clinic for Children, Tokyo Japan 

 

Speciality Board Certification;

American Board of Pediatrics  

Japanese Society of Neurology 

Japan Pediatric Society 

Japanese Society of Child Neurology

Japanese Society of Sleep Research

Japanese Headache Society

 

Yoshiko Nomura has been working as a child neurologist and neurologist taking care of

many patients of neurological and psycho-mental disorders, including Ticdisorder,

Tourette syndrome, Epilepsy, Autism (Autism spectrum disorder; ASD), Obsessive

Compulsive Disorder (OCD), Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD)

and other various diseases, such as Segawa disease, Rett syndrome, Myasthenia Gravis,

headache, sleep disorders and other various disordrs.

 

院長メッセージ

2022年2月20日 日曜日

メッセージ 2022年2月

 

コロナ感染症が蔓延し始めて2年となり、多くの面で重大な課題に直面せざるを得ない状況です。

2020年春に、緊急事態宣言の下、チック症に変化はないか検討させていただきました。結果は年齢が

低い子供達ではチックはやや改善、10歳代後期にて増悪の傾向でありました。

生活リズムの変化、屋外活動が少なくなったこと、スクリーン・タイムが増えたことなどがその要因の

一部であることを予測いたしました。年齢が低い子供達で、チックがやや改善したことについては、

家庭内での指導が良く守られていた可能性を考えました。10歳代後期にての増悪については、睡眠

覚醒リズムの乱れが多かったこととの関連を考えました。

前回の調査からほぼ1.5年、さらにいくつかの重要な状況が加わってきているといえます。特に最近

の変異株(オミクロン株)の感染は小児、幼児に拡がり、家庭、保育園、幼稚園、学校に拡がり、学級

閉鎖、学校閉鎖が増加しております。子供たちは自宅での生活が増え、オン・ライン授業、自習など

の状態を余儀なくされております。早寝・早起きのリズムが乱れ、日中の運動などの減少、スクリーン

・タイムの更なる増加となり、それは生活のリズムに対して良くない結果をもたらしていると考えられます。

コロナウィルス感染症が早く落ち着くことは皆の願いですが、そうした中で、子供たちの生活、チック

などの神経疾患の改善にどのような努力をすべきか改めて考えていきたいものです。

さて、小児神経疾患は多種の病気、発達障害などがあります。それらにつき、正しい診断をし、適切

な年齢に適切な対応、治療をしていくことが病気、障害の治療・改善に大切と考えます。

ヒトの脳の発達は胎生期に始まります。胎児期は主として遺伝的に定められた過程に従い、生後は、

遺伝的要素に加え、環境要素が重要となります。この過程に脳幹・中脳アミン系神経系が重要な

役割を持ちます。

脳幹アミン系、特にセロトニン神経系の活性は環境要因に制御され、適切な環境要因が臨界齢

に与えられることが、その正確な発達につながります。これに対し、中脳のドパミン神経系は遺伝的

要因に制御されます。

当クリニックは開院後早くも7年目を迎えております。この間多くの患者さんの診療に努力してきて

おります。例えば、チック症は単に運動チック、音声チックのみでなく注意欠陥多動症候群、強迫性

障害、種々の情緒・行動障害、睡眠障害などを伴うことが少なくありません。

自閉症などの発達障害、レット症候群などは年齢により症状に変化がみられます。てんかんは

完全に治癒するまで辛抱強い治療が欠かせません。

瀬川病、小児重症筋無力症などは治療法がかなり確立しておりますが、長期の経過を専門的に

フォローすることが大切です。

他の神経疾患についても同様な考え方が大切です。とくに小児神経疾患は早期からの適切な

対応・治療が子供の将来に関連してくることが多いといえます。

当クリニックではこのような考えのもとに、一人でも多くの方々に専門性の高い、心を込めた診療

を行っていくことに努めております。

 

2022年2月

院長 野村芳子

Brave Kidsのご紹介

2020年6月1日 月曜日

 

幼児英語教育プログラムのご紹介

 

私の姪(上村綾子)が運営する英語教育プログラム-Brave Kids-をご紹介します。

 

彼女はニューヨーク州立大学心理学部を卒業後日本で英語教育の分野で活躍しています。

英語教育プログラムは世の中に沢山ありますが、Brave Kidsは彼女が長年にわたって行ってきた幼児・小児向け英語教育から導き出した実践的で効果的なプログラムとなっています。在宅でのON-LINEをベースにしたハイブリッドのプログラムであり、専任コーチが生徒さんを個別指導します。教材も子供達が興味をもって取り組める内容になっているようです。

ご関心のある方はパンフレットをご覧の上、Brave Kidsのホームページにアクセスしてより詳しい情報を入手ください。

 

英語ディスレクシアを抱えるお子様への英語学習指導への取り組み

Brave Kidsブログをご参照ください。

 

小児神経医の立場から一言

幼児・小児期において外国語を勉強することが脳の発達にどのような影響が与えるか関心を持っています。

読書により多様な知識を身につける、情操を養う、また算数によって論理的な思考方法を学ぶ等学問をすることが脳の発達に良い影響があることは疑問の無いところです。

ヒトは本能的に話すという形質を持つといわれます。言葉の発達は乳児期、意味のない音を発することから始まり、意味のある言葉、その後文章を発するようになり、そして会話へと進展します。

乳児は、生後2-3か月で、言葉の音を識別できるといわれています。それは、親の話す言語以外の言葉の音も識別できるといわれます。例えば、日本人の乳児は親が識別できないことが多いrとlを識別できるといわれます。

また、言葉を発する前に、耳から入る音の認知が先行するともいわれます。

言語の発達には、本能的な形質と、学習が不可欠です。

また言語の発達も含め、ヒトの機能の発達の基礎には、それぞれに関連した神経系の発達があり、また臨界齢と言ってそれぞれが発達する固有の年齢があります。

言葉は、思考し、自分の考えや気持ちを人に伝えるために必須といえます。

 

子供が早期から、正しい英語に接し、話す能力、機会を作ることは、交流の範囲を広げることに役立つといえます。

そんなチャレンジに子供たちが勇気を持って楽しく向かっていけるように“Brave Kids”に声援をおくります。

 

2021/12

野村芳子小児神経学クリニック

院長 野村芳子

神経・精神系の病気の患者さんとそのご家族へ

2020年6月1日 月曜日

                                                      2020/06/1
                                                   院長 野村芳子
1.小児神経・精神系の病気について

当クリニックは小児期に発症した神経・精神の病気の診断および治療を専門としている

クリニックです。病気の種類は多くあります。
脳はいくつかの部位に分かれており、それぞれの部位は大脳、大脳基底核、脳幹、小脳、

脊髄、末梢神経、筋、等と名付けられています。
神経・精神疾患はこれらの部位を舞台として起こるもので、その原因としては、感染、変性

(神経細胞がおかされていく)、腫瘍性病変、血管障害、遺伝子の異常(遺伝子の異常は

親または更にその上の代から受けるもの、またはその患者さんにのみ起こるもの‐突然

変異といいます)、原因の遺伝子は解明されていないが親の代から何らかの素因を受け

継ぐものなど多くあります。
障害の起きる部位により現れる神経・精神疾患は多岐にわたりますが、いくつかを下に

記します。
1) 精神・運動発達の遅れ、自閉症、注意欠陥多動性障害、学習障害等のいわゆる発達障害
2) 異常な運動を示す不随意運動;大変多く見られるチック症(トゥレット症候群もチック症の一型

  です)、  ジストニア(種々の原因によりますが、瀬川病は小児期に発症するジストニアです)、

  舞踏運動、  ミオクロヌス、振戦(震え)などがあり、その病因も多様です。
3) レット症候群など遺伝子の異常により起こる病気
4) 重症筋無力症;神経と筋肉の接合部において筋肉側にあるアセチルコリン受容体に対して起こる

  自己免疫疾患です。
5) 筋ジストロフィーなど、筋肉の疾患  などです。

 

次に小児期(発達過程)に起こる神経系の病気で重要なことは病変の部位による特徴に加え、

年齢の要素が重要であることです。
① 神経系の病気は、それぞれ一定の年齢に起こる傾向があります。
② 同じ原因で起こる病気でも症状が始まる年齢により症状が異なることがしばしば
  みられます。例えば不随意運動の疾患であるジストニアは子供時代におこると全身
  が障害され(全身型ジストニア)、成人になっておこると手のみなど部分的なジス
  トニア(部分ジストニア)の症状となる傾向です。
③ 症状は年齢と共に変化することがしばしばみられます。即ち、増悪する場合、軽
  快する場合、また年齢と共に異なった症状となってくることもあります。


脳は一定の順序をもって発達していくものであるので、上記のような年齢による特徴がみられる

ことになるのです。特に③に関しましては、原因が進行することにより病状が変化する場合、

治療・対応の良否によることも関連することがあります。

 

もう一つ欠かせないことは、環境要因の影響です。
神経系は素因によりコントロールされる部分、環境因子によりコントロールされる部分があります。

発達過程にある小児の神経系は特に環境因子による影響が大であります。
ヒトの神経系の発達は胎内にある時から始まります。生後は、特に環境要因の影響を受けるところ

となります。

従って、お母さんの妊娠時・出産時の状況から始まり、その後の育児、しつけ、教育、訓練、自己

管理などが複雑な神経系の形成、成熟に重要な影響を与えるといえます。


2.当院における診療方法について

小児神経疾患の治療には上に述べた要素を総合的に診断した上で行っていきます。
実際には、
① 経過(病歴)の分析、症状の解析(神経学的診察)、種々の検査などを行う。
② ①をもとに病態(どのような機序で症状を起こしているのか)、病因を検討する。
③ 最も有効な治療を考える。
  治療には薬剤を使用するケースがありますが、症状の変化に対応してきめ細かく処方内容

  を決めていきます。  保護者の方にも十分な説明を行い規則正しく服薬してもらうよう心掛

  けています。
  日常生活面で注意すること(特に睡眠覚醒リズムを整える、日中の運動‐特にウォーキング

  など上下肢の交互  運動をうながすこと、活動‐友人関係を築くことなど)について定期的

  に実践状況をフォローして必要な指導を行います。
④ 小児神経疾患の治療は短期間に効果が表れるものではなく、ある程度の期間にわたって

  継続することで障害が改善していくものです。

 

この辺は患者さんにも保護者の方々にも十分理解いただき根気強く、希望をもって治療に取り組ん

で頂きたいと思います。

そうすることにより、問題となる症状の治療、改善を行うこと、また本来持っている良い性質、能力

を最大限に発揮できるように本人の意識を高めていくよう指導していくことが小児神経学の目指す

ところといえます。

 

                                                  以 上

開業後の学術・研究実績

2019年3月25日 月曜日

2015年以降の活動

学会など

2019年

1) 第34回日本大脳基底核研究会は、2019年8月24日(土)~25日(日)、米子市
座長(ビデオ演題)

2018年

1)国際パーキンソン病と異常運動学会(香港);

座長
小児の異常運動;小児の異常運動の診断について講演

 

2)国際小児神経学会2018ムンバイ(インド、ムンバイ)

‘瀬川先生に感謝のセッション’

座長
はじめの言葉「瀬川先生と小児神経学」について講演

 

3)国際小児神経学会2018ムンバイ(インド、ムンバイ)では他に;

(1)瀬川病;その発見と論文から47年
その臨床像と病態の再考
(2)トゥレット症候群;ドパミン神経系の発達障害の講演

 

2017年

1)ジストニア研究会(東京);「ドパ反応性ジストニア;瀬川病を中心に」の講演
2)アジア大洋州小児神経学会(福岡市);
「医学における最高の教師は患者である:瀬川病の発見」の講演
3)国際パーキンソン病と異常運動学会(カナダ、バンクーバー);
ビデオ・セッション‐「小児異常運動」の講演
4)第12回小児重症筋無力症研究会(大阪)-世話人代表、
小児重症筋無力症のセロネガティブ症例について;「自験例を中心に」の講演
5)座談会(東京):瀬川病とパーキンソン症状;瀬川病の病態 / 発症年齢による症状の差
6)国際神経学会(京都):小児神経部門;「レット症候群の病態と治療」の講演(予定)

 

2016年

1)国際小児睡眠学会(台湾、台北);「トゥレット症候群と小児の睡眠」の講演
2)国際小児神経学会(オランダ、アムステルダム);瀬川病について講演
3)日本神経学会(神戸市);「瀬川病とパーキンソニズム」のポスター発表
4)日本小児神経学会(東京);「発達過程に起こる異常運動:瀬川病とDYT1に学ぶ」の講演
(ベスト・イングリッシュ・セッション賞を受賞)
5)国際レット症候群カンファレンスRTT50.1(レット先生の最初の論文記載から50年を記念して開かれた会)(オーストリア、ウィーン);
「レット症候群、病態:観察から洞察へ」の講演
6)第11回小児重症筋無力症研究会(長崎市)-世話人代表
7)パーキンソン病・運動障害疾患コングレス(京都);
Controversy;
瀬川病とパーキンソン病は同一スペクトラムか‐No

 

2015年

1)瀬川小児神経学クリニックの院長瀬川昌也先生の追悼講演
(1)アジア大洋州小児神経学会(台湾、台北)
(2)日本睡眠学会(宇都宮市);瀬川昌也先生が築かれた小児神経学と睡眠学の歩み
(3)日本大脳基底核研究会(犬山市)

2)アジア大洋州小児神経学会(台湾、台北)では他に;
(1)瀬川病
(2)トゥレット症候群
(3)小児の神経伝達物質病

の講演

3)日本神経学会(新潟);瀬川病の長期経過について講演

4)日本小児神経学会(大阪);
(1)レット症候群の自然経過
(2)小児重症筋無力症の治療(エクスパートに聞くのセッション)
について講演

5)第10回小児重症筋無力症研究会(大阪)‐世話人代表

 

 

講義など

2018年

1)静岡筋ジス協会 患者の会 相談会  三島市 (2018 03 04)
2)第4回ムクナ研究会

 

2016年

1)静岡筋ジス協会 患者の会 診察及び相談 三島市 (2016 03 20)
2)新宿区子ども総合センター ペアレントメンター養成研修;新宿区
こどもの障害の基礎知識(依頼講義)
3)ムクナ研究会;東京
瀬川病と関連疾患
4)たんぽぽ保育園講演会;文京区
こどもの発達
5)昭和大学横浜市北部病院こどもセンター、小児科 症例研究会
小児重症筋無力症

 

2015年

1)レット症候群患者さんの会にて医療相談
7月4日、新木場BumB スポーツ文化館

 

 

著書

2019年

2019 01 重症筋無力症のステロイド療法;
小児科 ステロイドの使い方・止め方・続け方、稲毛康司 編、pp114-117、2019,01,17, 文光堂
2019   テンシロンテスト;
小児内科Vol.51 No.4.2019-4.
2019   チック症
Medical Tribune
2019   小児重症筋無力症の課題;
Clinical and Experimental Neuroimmunology (in printing)
2019  

睡眠と発達;

Clinical NeuroscienceVol.37.no7, 780-783,中外医学社

 

2018年

2018 06 ‘ ジストニアのガイドライン2018 ’小児期のジストニアの項を担当
監修 日本神経学会、編集 「ジストニア診療ガイドライン」作成委員会、
2018年6月5日発行 南江堂
2018 06 大脳基底核疾患Basal ganglia diseases
小児内科 vol.50 増刊号、2018 752-753 東京医学社
2018 09 「チック症について」;
月刊『すこやかファミリー』2018年9月号

 

2017年

2017 03 チック症
健 6月号 ; 36-39
2017 12 トゥレット症候群;臨床と病態;
Brain and Nerve.(脳と神経) 2017 Dec; 69 (12):1373-1385.

 

2016年

2016 01 01 レット症候群と共に
レット症候群の患者さんの会 ニュースレター
2016 04 11 大脳基底核疾患
小児内科48巻増刊号2016 377-380
2016   小児のジストニア・ジスキネジア
Modern Physician Vol.37 No.6 2017-6 557-561
2016   小児交互性片麻痺について;教えて下さい。
小児内科 Vol.48 No.8 2016-8 1154-1156
2016 04 17 チック症
読売新聞
2016 09 Rett syndrome, pathophysiology; from observation to insight
Wiener Medizinische Wochenschrift 11-13/16 366-368, SpringerMedizin.at

 

2015年

瀬川昌也先生 追悼文

2014 12 14 International Child Neurology Association (ICNA) pedia
2015 02 24 International Child Neurology Association (ICNA) pedia
2015   Movement Disorder Society Vol 30, No 7, 884-885
2015   Pediatric Neurology
2015   Neuroimmunology
2015   Asia Movement Society
2015   Brain and Nerve
2015   神田医師会 六十年史、191-194
2015 07 20 日本女医会吉岡弥生賞を受賞して
日本女医会ニュースレター
2015   小児重症筋無力症
今日の治療方針 私はこう治療している 2016 年版 医学書院、1455-1456

開業後の診療実績

2017年8月23日 水曜日

院長経歴

2015年7月23日 木曜日

院長経歴

横浜市立大学 医学部卒業

メーヨクリニック(米国)にて小児科の専門医教育終了

ワシントンDC小児病院(米国)にて小児神経科の専門医教育終了

ジョージタウン大学(米国)にて神経内科の専門医教育終了

瀬川小児神経学クリニック副院長

 

昭和48年に瀬川昌也医師が開設された瀬川小児神経学クリニックの副院長として、平成26年まで約40年間小児神経系の障害を持つ患者さんとそのご家族に寄り添って診療活動並びに研究活動を実践してきました。神経分野における幅広い臨床、研究実績により数多くの学会から専門医としての認定を受けています。

また、アメリカ合衆国医師免許並びに同国の小児科専門医の資格を持っており英語による診察も可能です。

専門医

日本神経学会

日本小児科学会

日本小児神経学会

日本睡眠学会

日本頭痛学会

指導医

日本神経学会

主な研究分野

大脳基底核疾患(ジストニア、トゥレット症候群、パーキンソン病等)、レット症候群、

重症筋無力症、てんかん、睡眠障害、自閉症、発達障害、神経病理学、等

診療実績

①    チック症・トゥレット症候群の診察患者数は2千名を超えています。これだけの診療実績のある小児神経科医は他にいません。

②    てんかん、自閉症、精神運動発達障害、発達障害等の患者さんも数多く診察しています。特に最近は睡眠障害の患者数が増加しています。

③    他にも重症筋無力症、瀬川病、レット症候群などの神経難病も世界有数の診療実績を持っています。

院長発信 アーカイブス

2015年7月23日 木曜日

英語ディスレクシア(読み書き障害)について

 

お子さんがこんな問題を抱えていませんか?

知的な発達に問題がないのに、、、言葉の読み書きが上手にできない。

  • ① ひらがな、カタカナ、平易な漢字の読み書きが不得意だ。

  日本語だけが不得意だと思っていたら、英語も同様に読み書きができない。

  • ② 日本語の読み書きは問題ないが英語の読み書きができない。

この様なお子さんはディスレクシア(読み書き障害)の可能性があります。

特に英語に障害の有る場合、これを英語ディスレクシアと言います。

 

英語ディスレクシア」はあまり聞きなれない言葉かと思います。

ある期間英語の学習をした児童が「読み書き」がうまく出来ないケースが該当します。

  • ・アルファベットが覚えられない、うまく発音できない。
  • ・単語が読めない、書けない。
  • ・従って、短い文章も読めない、意味が理解できない。 等

「英語が苦手なんだよな」というレベルを超えた状態と心配されるケースです。

ディスレクシア(読み書き障害)は日本人が日本語を学ぶ場合にも起きることですが、

言語の性格上その発生比率は極めて小さいと言われています。

他方、英語に関しては英語を母語とする児童においてさえある一定数がこの障害を

持っており、英語を母語としない日本人では更に大きな障害発生の可能性があり得ます。

 

小児神経学的観点からは、(英語)ディスレクシアは幼児期の脳神経の正常な発達阻害に

起因する問題の一つと考えられます。

英語ディスレクシアは学習障害(限局性学習症)です。

「学習障害」とは、全般的には知的発達に遅れはないが、「聞く、話す、読む、書く、計算する、

または推論する能力」のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指す

もので、英語ディスレクシアは英語の読み書きに限定された学習障害(限局性学習症)と言えます。

また、英語ディスレクシアを発症する小児が他の小児神経疾患(自閉症、注意欠陥多動性

障害等)と併存していることもしばしばあります。

当院では、様々な小児神経疾患をお持ちの小児が特に英語ディスレクシアの問題を

抱えていないか検証を進めているところです。

小児神経学の観点からの説明はこちらをお読みください。

 

当院でのアプローチ

現在、英語ディスレクシアに対する医学的な治療方法は確立されていませんが、当院では

次の二つのアプローチをしています。

  • ①幼児期および小児期の正常な脳の発達を促すことにより英語ディスレクシアの改善を図ります。
  • ②英語ディスレクシアの障害を改善するためには適切な学習支援が極めて重要であることから
  •  「Brave Kids」のプログラムの利用を推奨します。

国内外におけるディスレクシア問題の研究成果として、適切な学習支援(英語教育)が症状改善

に有効であることに注目しています。

現在の学校における英語の授業では英語ディスレクシアの問題を抱える児童に対して

充分な指導がなされていないように思います。その意味で学外での英語学習支援が必要です。

 

Brave Kidsは英語ディスレクシアに対する英語教育プログラムを展開しており、当院とのコラボ

レーションによって神経学的診療と適切な英語学習支援で英語ディスレクシアを克服出来るよう

役立ちたいと考えています。

Brave Kidsのブログにより詳細な説明が記載されていますのでご参照下さい。

 

英語ディスレクシアでお悩みの小児をお持ちの方は一度当院をお訪ねください。

 

 

チックの脳は元来優れた、ユニークな脳です!

  ①  やはりチック症は放置しないで下さい。  「鉄は熱いうちに打て」

 ② チック症は情緒、行動などの問題(注意欠陥多動障害、こだわり、不安症、

    睡眠障害など)を伴います。

 ③  チック症の素因は、元来優れた、またユニークな脳です。

 ④  生活様式、価値観が激変する中でチック症の治療に対する保護者と患者

       本人のコミットメントが重要です。

 

チックについておさらいし、早めの対応が大切であることをお伝えしたいと思います。

チックは小児期にしばしばみられ、単なる癖とみなされ“様子見あるいは放置”される事が少なくあり

ません。然し、チックは不随意運動の一種です。自分の意志と関係なく動く(運動チック)、声が出る

(音声チック)もので、チック症という病気の症状です。

チック症は子供時代に始まることが多く、症状はひどくなったり、よくなったりと変動します。1年くらい

で消えることもありますが、小学生時代から中学生時代まで変動を繰り返すことが多く、15歳以降

に軽減し、ほぼ消失することもありますが、増悪し、大人まで続くことも少なくありません。

チック症にはしばしば注意欠陥多動障害、こだわり、不安症、睡眠障害など情緒、行動などの問題

を伴います。

チック症の子供たちは症状そのもので困ることも多く、また、友達関係、家族との関係、学校生活

などで困ることも多いといえます。

またチック症の原因である神経系は子供の発達に重要な役割をもっております。この神経系は

小児期に勢いよく発達する神経系です。ですからこの時期にこそ早期に適切な対応が必要です。

ふるくから「鉄は熱いうちに打て」と言われていますね。

更にチック症の原因は、素因、生活環境などに関連しております。

チック症の素因は、元来優れた、またユニークな脳です。生活環境は色々ありますが、睡眠覚醒

リズム、運動、友達関係、学校生活など通常の生活環境です。

近年、世の中の生活様式、価値観が激しく変わっております。親のみならず、子供たちも大変忙しく

睡眠リズムは乱れ、運動をすること、友達と遊ぶことなども減っております。学校で、皆で話し合い、

学び、楽しみ、時に喧嘩する(よい喧嘩!)機会なども減ってきております。

一方、スクリーンタイムが増え、顔と顔を合わせてコミュニケーションをとる機会が激減しております。

スクリーンタイムの増加は睡眠リズムの乱れにもつながっております。

当クリニクには多くのチックの患者さんが来られております。早期からの対応をし、“卒業した”患者

さんも多くおられます。また、チックは大人になるとなおりにくいことが知られておりますが、適切な

治療により症状がかなり軽減し、家庭、職場での生活が楽になっておられる患者さんも多くおります。

ある小学生の男の子が「運動会の時 『あー』とチックを出して走って一等になった」と得意そうに

話してくれました。

チックは‘気合の神経’ともいえます。運動選手がここ一発の時に大きな声を出すことは自分の力

をふるいだすことに関係があるのだといえます。

また、チックの神経は‘人と楽しみ、喜び合うこと’に関係した神経とも言えます。

チック症に関連した神経系を育てることは、互いにコミュニケーションを取り、仲良くすることにも

つながるといえます。

 

 

チック症と発達障害についての分析結果

 

この度、当クリニックにてチック症を主病とする患者さん並びに注意欠陥多動障害(ADHD)を主病

とする患者さんについて、それぞれが示す他の発達障害の特性との相関性を確認するための分析

を行いました。

発達障害の要支援度評価尺度(MSPA:エムスパ)の検査をベースとして、環境要因との関連を調べる

ためスクリーンタイム、睡眠リズムについても併せ検討しました。

 

その結果;

1)チック症患者さんが示す他の発達障害との関係では、強迫性障害(こだわりの強さ)とADHD(特に

  不注意)に比較的高い相関性がみられました。

 

2)チック症状の重症度と他の発達障害の特性の程度にも相当の相関が確認されました。

 

3)ADHDを主病とする患者さんはチック症を主病とする患者さんよりも他の発達障害の特性に対して

  より有意な相関がありました。

 

4)環境要因ではスクリーンタイムの過多が影響していることを確認しました。

  学びの場でスクリーンタイムが増えていることを考えますと如何に遊びの場で抑制するかという事が

  とても大事になってきます。

  ゲームやユーチューブによる過剰なスクリーンタイムはチック症状のほか不注意や衝動性と言った

  ADHDの特性、こだわりやコミュニケーション能力の阻害と言った発達障害の特性に悪影響を及ぼ

  しています。

  また、睡眠リズムにも悪い影響を与えておりチック症状の改善の妨げになっています。

 

当院ではチック症のほか様々な発達障害の特性を有する患者さんに寄り添い一人一人に対

して適切な治療と生活面での指導を提供しており、多くの患者さんで症状の改善を見ています。

親御さんもお子さんも様々な事情によって多忙な生活を送っているわけですが、症状が認め

られたら、なるべく早期に医療を受けて頂きたいと思っています。

 

 

 

“生涯神経学”

(子供から大人までの神経学)の重要性

 

もう一度、皆さんと一緒に子供時代に始まる神経・心の問題を考えてみたいと思います。

 

人の脳は生後段階的に発達していきます。それは親から受けた因子(素因)に加えて外から

の因子(環境)が影響します。環境は、生活環境、育児、しつけ、教育などです。

 

人の“発達”は運動発達、知的発達に加え、情緒、意志、心の発達などがあります。

発達の過程でみられる“運動、知能、情緒、意志、心”の問題は、脳神経の問題がその背景

にあり、素因、環境要因の関与があります。

いわゆる発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害、学習障害)、チック症/

トゥレット症候群、睡眠障害、発達性協調運動障害、などもその背景に上に記した神経系の

発達過程での問題があるといえます。

これらの問題は単に親の育て方の問題ではありません。然し、その背景にある環境要因

についても科学的に検討し、対応策を考えることにより、それぞれの問題の軽減、改善が可能

となります。また、一部の症状に対しては薬剤が有効なこともあります。

 

また、瀬川病、レット症候群などの背景は特別な遺伝子異常が、ダウン症は染色体異常の関与

があり、小児期に始まり、成人、老年迄経過します。

 

重症筋無力症は自己免疫性疾患の一種であり、本邦では小児期発症が多いことが知られております。

これらの患者さんも長期の経過をフォローすることが大切です。

 

当クリニックは、こうした神経学をもとにそれぞれの患者さんの問題に最適な対応、治療を行っております。

 

 

 

「発達障害は脳の問題です」

 

早期の診断と正しい対応が必要です。

本ホームページの「小児神経の病気について」の中にも記してありますが、発達障害

についてここに改めて記します。

1.発達障害とは、行動、コミュニケーション、社会適応などに問題をもつ幼児期から

 小児期の子供に現れる障害です。

2.具体的には自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害 (ADHD)、学習障害

 などです。

 自閉症は、言葉の発達の遅れ、コミュニケーションの障害、対人関係・社会性の障害、

 パターン化した行動、こだわりなどを特徴とし、アスペルガー症候群では基本的には言葉

 の発達の遅れはみられず、コミュニケーションの障害、対人関係・社会性の障害などをみます。

 注意欠陥多動性障害は、集中できない、じっとしていられない、衝動性などを特徴とします。

 学習障害は、全体的な知的発達に比し、読む、書く、計算する等の能力が特に苦手という

 場合を指します。

3.このような発達障害は脳の問題です。それではどのような問題でしょうか。

 自閉症、注意欠陥多動性障害は、ヒトの脳の発達に重要な役割をもつ特定の神経系の問題

 があるといえます。即ち、モノアミン神経系と呼ばれる神経系です。

 この神経系は、乳児期から幼児期、小児期と固有の発達をし、その問題は年齢に依存し、

 特徴的な症状を発現します。

 乳児期からのちょっとした行動、情緒などに関する問題がそれらを示唆することもあります。

 睡眠の問題も少なくありません。

 また、学習障害は、より高次の神経系の発達の問題が示唆されるといえますが、高次の

 脳機能は早期から発達するモノアミン神経系の影響を受けているといえます。

4.発達早期からのちょっとした問題を見逃さず、適切な対応をしていくことにより、問題点を修復し、

 本人の持てる能力、特徴を生かせるようにすることが大切です。

 

当院では、こうした発達障害に対して、保護者から発達過程について詳細を聞き、神経学的検査、

MSPA検査、睡眠リズムの発達などを参考とし、できるだけ早期の診断をし、対応していくことが

大切と考え実践しております。

 

必要以上の心配はせず、しかし、正しく理解していただきたいと思います。

個々の患者さんにベストな対応を考えていきましょう。

昔から、育児の重要性は指摘されております。それに加えて「神経学的育児法(この言葉は私の

恩師、瀬川昌也先生の言葉です)」を個々のお子さんに考えていきたいものです。

 

 

「チック症状を見過ごさないで下さい」

 

チック症はチックを主症状とする神経の病気です。

チックに関連した神経系はヒトの情緒、行動、知性、意志の発達に関連しています。

従って、チック症は不随意運動(自分の意志と関係なく出現する異常な運動)に加えて、

注意欠陥多動障害、強迫性障害(こだわり)、不安症、うつ気分、癇癪、怒り等の

情緒・行動の障害、睡眠障害、ムズムズ足症候群、片頭痛等を伴うことがしばしば

あります。

 

チック症の原因

チック症は発達過程における脳の問題が原因と考えられます。

ドパミン神経系を主として、それに関連した神経系の関与が考えられます。

ヒトの脳(中枢神経)の発達は生来親から受けた素因および環境から受ける因子が関連

しますが、チック症の原因にはその両方が関与しています。

ドパミン神経系は神経伝達物質の一つで、主として運動の調節に関連しています。)

 

早期の受診を

チックがみられたらできるだけ早く小児神経専門の医師の診療を受けることが大切です。

小学校への就学時期ごろに発症するケースが多く、この時期に診療を開始したお子さんの

殆どが快癒しています。

小児期に出たチックの症状を、単なる‘クセ’とか‘心理的なもの’、‘ストレスによるもの’等

として見過ごさないでください。

 

院長の野村芳子は今までに数千名のチック症の診療実績があります。

チック症の疑いのある患者様は当院での受診をお勧めします。

チックは5-6歳で始まることが多く、そのチックについて正しい理解がされないために

学校に行けなくなってしまう場合もあります。

しかし本人、家族、友達、学校の先生等の正しい理解と、専門の小児神経科医の指導、

投薬治療により症状の改善、消失をみ、家庭生活、学校生活の継続、その後社会に出て

それぞれ自分の道を目指し、達成し、社会人として、人と仲良く生きていっている方々が

沢山おられます。

チック症の治療はある程度長期にわたるため、本人の前向きで強い意思と保護者の理解・

協力が必要です。医師との良いコミュニケーションを保って根気強く治療にあたることが

重要になります。
チック・トゥレット症候群の患者さんの多くは、本来大変ユニークな素晴らしい脳を持って

おります。その脳を十分に育て、発揮させるためにも早期にチックの小児神経専門医の

診療を受けることが大切です。

 

なお、当HPの「小児神経の病気について」、「チック・トウレット症候群」もご参照ください。

 

 

「他の小児神経難病」

 

重症筋無力症、ジストニア(瀬川病など)、レット症候群など

院長の野村芳子は小児重症筋無力症、瀬川病に関しては世界的に一番

多くの患者様の診療にあたってきております。

最近、小児重症筋無力症の患者さんの来院が増えております。

早期に正しい診断と適切な治療を開始することにより多くの小児重症筋無力症は

ほぼ完全に治る可能性があります。

また、レット症候群については1980年初頭からオーストリアのレット先生、

スウェーデンのバグベルグ先生、恩師の瀬川昌也先生、諸外国の先生達と

共に研究してきておりわが国では最も多くの患者様の診療に従事しています。

 

その他、頻度が大変多い症例:

睡眠障害、発達障害、てんかんなど

 

 

ご挨拶 -開業8年目に向けて-

 

2022年8月1日当クリニックは開業8年目を迎えます。
お陰様で無事に診療を続けております。
受診していただいた新しい患者さんは、この7年間でほぼ2500人になります。それぞれの
患者さんの病気について正しい診断と対応について、常に初心を忘れずに対応することを
務めてきております。それはニューロン・レベル(神経細胞のレベル)で病気・障害を解
析し正しい対応を考えるということです。
さて、私たちを取り巻く世界・環境の変化は予測をはるかに超えたことといえます。
昨年と一昨年の開業6年、7年のご挨拶にも述べましたコロナ感染症蔓延と小児神経疾患の
関係は改めて多くの問題を突き付けてきております。
スクリーン・タイムの増加、社会環境の変化なども子供の生活を大きく変えているといえ
ます。
また、戦争、温暖化、など世界レベルの問題も私たちの身近なものとなっております。
小児神経学の実践は、人の気持ちを思い、お互いの心を通わせることのできる子供たちを
育てていくことに一石を投じていくことにつながると考えております。
当院の信念であります「世界の平和は子供から」を掲げて、これからも職員一同元気で仕
事に励んでいきたいと思っております。

 

2022年7月15日

野村芳子小児神経学クリニック

院長 野村芳子

 

 

ご挨拶 -開業7年目に向けて-

 

2021年8月1日当クリニックは開院6周年を迎え、7年目にむけて気持ちを新たにしております。

昨年以来の新型コロナ感染症蔓延の事態は、人々および社会に多くの問題を突き付けており、

特に発達過程にある子供たちにはより大きな課題を投げかけています。

振り返れば、40年間私が師と仰ぎ、小児神経の臨床と研究に一生を捧げた故瀬川昌也先生

(2014年12月に閉院した旧「瀬川小児神経学クリニック」院長)であれば、このコロナ禍において

どのような視点で医療にあたられただろうかと日々胸に手をあてています。

私としては、瀬川先生の志しを常に基本として現状を正しく分析し、どのような対応が適切である

かを考え、未来に向けて前向きに行動して参ります。

なお、当クリニックでは職員全員、感染症の予防に細心の注意をしながら、診療を続けております。

 

さて、小児神経が専門とするいくつかの病気についてはこのホームページの“小児神経の病気

について”の項をご参照ください。そのうちのいくつかの病気について、最近の社会状況の中で

繰り返し感じていることを記してみます。

トゥレット症候群は、小児期にしばしばみられる病気で、運動チック、音声チックを主な症状とします

が、加えて多くの情緒、行動、睡眠の問題をみることが少なくありません。チックに関連した神経回路

は発達過程において情緒、行動、睡眠などの基礎にある神経系と関連しているからです。当院では

チック症を主訴とする患者さんに対して上記のような観点からも総合的な診療に当たっております。

また、この病気は環境要因の影響も受けることから患者本人の努力だけでなく、保護者の方々の

ご理解、ご協力が大切になります。

トゥレット症候群は、幼少期に発症するケースが多いのですが、早期からの受診により改善を図る

ことが大切と考えています。

 

発達過程にみられる他の疾患(自閉症、注意欠陥多動障害等)も早期からの対応が望まれます。

私は長年小児期発症の神経・精神疾患の診療にあたってきておりますが、それぞれの疾患の年齢

による変化にも注目してきております。

小児期発症重症筋無力症(MG)、瀬川病、レット症候群等小児期に発症する疾患も、早期の診断、

治療、フォローが大切です。さらに年齢と共に出現・変化する経過に対し、適切な対応を行っていきます。

 

今後も患者さん、その家族の方々と共にそれぞれの問題に向き合っていきたいと思います。

 

2021年8月1日

野村芳子小児神経学クリニック

院長 野村芳子

 

開業への思い

2010年2月28日 日曜日

名称未設定-1ほぼ半世紀前、私が医師として小児の専門医を目指した原点は、「世界の平和は子供から」という亡き父が残した言葉です。

そして、米国での研鑽を終え帰国したのちにお目にかかり、その後40年にわたり師と仰いだ瀬川昌也先生と出会い、生涯を小児神経科医として生きていくことを決意しました。

 

小児神経学のパイオニアであられた瀬川先生の初心は“小児期に発症した神経・精神疾患を成人、老人まで経過をみて、その病態・病因をニューロン(神経細胞)のレベルで理解し、真の治療法を解明し患者さんに還元していくこと”でした。

「瀬川小児神経学クリニック」はわが国で最初の個人の小児神経学の専門のクリニックでした。それまでは小児神経疾患も小児科の中で診療されておりましたが、瀬川先生は小児神経疾患は独立した専門の診療が必要とお考えになり、お父様の瀬川功博士を継ぐに当たり、代々続いた「瀬川小児科病院」を「瀬川小児神経学クリニック」とされ院長に就任されました。

瀬川先生は41年2か月、初心を貫き一年365日、一日24時間を医学にそのお力と純愛を捧げ続けられました。一人一人の患者さんとそのご家族に対する温かいお心、病気の治療、子供の脳の発達に関してのご指導、学問的には瀬川病の発見、他に多くの小児神経疾患の解明、内外の医師、研究者との交流、共同研究、若手医師の教育などにご尽力されました。

私は「瀬川小児神経学クリニック」の副院長として診療・研究活動を行って参りましたが、この間に医学的にも、人間的にも瀬川先生から多くの事を学ぶことが出来た事は大切な財産であり医師としての礎となっています。

残念ながらその瀬川先生も2014年暮れにご逝去されました。

 

私は熟考の末、父の言葉と瀬川先生のご遺志を胸に「野村芳子小児神経学クリニック」を開院し、一人でも多くの患者さんとそのご家族に寄り添っていくことを決心した次第です。

 

 

院長

野村芳子

 

 

~世界の平和は子供から~

野村芳子小児神経学クリニック

東京都文京区湯島1丁目2番地13号 御茶ノ水明神ビル 3階

電話:03-3258-5563

FAX:03-3258-5565