小児神経の基礎的事項

2019年3月26日 火曜日

小児神経の基礎的事項についてご説明いたします。

 

aicon 神経系疾患とは
aicon 神経疾患の原因について
aicon 遺伝子異常による神経障害について
aicon 人の脳の発達について
aicon 小児神経専門医による診療
aicon 早期受診の重要性

 

 

 

神経系疾患とは

神経系疾患とは脳、脊髄、末梢神経(運動及び感覚)、筋肉に起きる病気です。

どのような症状が現れるかについてその一部を次に述べます。

「首のすわりが遅い、這い這いをしない、歩くのが遅い、言葉が遅れている、おとなし過ぎる、人の目を見ない、落ち着きがない、パニックになる、自分の頭を打ちつける、乱暴をするなど何か発達が気にかかる。乳児健診で様子をみましょうと言われた。筋肉がクニャクニャとする、逆に突っ張る、動きが不自然、足や手の動きがおかしい、フラフラする、姿勢が安定しない、震える、目をパチパチさせる、同じ動きを繰り返しする、目の動きがおかしい、瞼が下がってしまう等がみられる。視力、聴力に問題がありそうである、熱さ、痛みをあまり感じないようだなどの感覚の問題が心配である。ひきつけを起こす、てんかん発作がみられる、運動し始め、最中に突然転ぶ、突然意識を失い倒れるなどの発作性の異常がみられる。今までできていたことが出来なくなっていく。寝つきが遅く朝なかなか起きない、昼夜逆転する、学校に遅れる、学校を休んでしまうことが多い。夜中に寝ぼける、夜驚症、夜泣きがひどい、夜尿症がある、足のムズムズを訴える。」

これらは多くの場合神経症状であることが多く、脳に何か問題があることが示唆されます。他にも神経の症状は沢山あります。

なにかおかしいと思ったら様子見でなくできるだけ早い時点で小児神経の専門医に相談されることをお勧めします。

出来るだけ早く正しい診断をし、適切な治療、指導を行っていくことが大切で、子供の将来に大切です。

これらのことを専門とするのが小児神経です。

 

 

 

神経疾患の原因について

神経疾患の原因としては先天性のものと後天性のものがあります。

 

先天性とはお子様が産まれる前に発症の原因のある病気を言います。最近の研究でその多くが遺伝子異常により発症していることが明らかになってきています。

この遺伝子異常が何故発生するかについては、遺伝性のものもありますが、他に母体に対する何らかの外的要因(例えば感染症、X線、喫煙等)が胎児個体の遺伝子に悪影響を与えることもあり得ます。

後天的発症は、脳の外傷、感染症(例えば髄膜炎、脳炎)、腫瘍性病変(例えば脳腫瘍)、血管性病変(例えば脳梗塞)などを原因として小児が神経障害を起こす事があります。

また、これらに起因して神経障害が後遺症として残るケースがあります。

先天性にせよ後天性にせよ神経障害の原因となる事柄を事前に承知していれば、お子様に疑わしい症状が現れた時点で速やかに専門医を訪問することが可能になることを理解してください。

 

 

 

遺伝子異常による神経障害について

遺伝子異常による障害は治療可能のものもあるということを知ってください。

方法は投薬の他に脳外科による手術によってほぼ完治するケースもあります。

また、リハビリテーションによって症状が緩和されるケースもあります。

更に、未だ研究段階ではありますがiPS細胞を利用した治療法の研究も進められています。

遺伝子異常だからと言って決して諦めずに専門医に相談することをお勧めします。

代表的な遺伝子異常による神経障害は次の通りです。

 

・瀬川病、他のジストニア

・レット症候群

・一部のパーキンソン病

・一部の脊髄小脳変性症

・種々の代謝異常症

・皮膚神経症候群

・筋ジストロフィー  等

 

 

 

人の脳の発達について

人の脳の発達は遺伝子によって決められる部分と、外界からの要因によって決められる部分があることを理解してください。

外界要因として重要なのは規則正しい生活リズムと睡眠・覚醒リズムを確保する事です。

規則正しい生活リズム

例えば、昼夜逆転をしない、三度の食事をきちんと摂る、日中、日光を浴びるなどが重要です。適度に運動すること、よく歩くことも重要です。

規則正しい睡眠・覚醒リズム

これは乳幼児の発達段階で適正な睡眠・覚醒リズムがありますので、専門医からのアドバイスに従ってこのリズムを確保してください。

例えば、幼児段階での昼寝は重要です。昼寝の長さも長すぎず、短すぎない方が良く1時間半程度が適切と考えています。また、午後の早い時点での昼寝が良く夕方ごろに寝させるのは好ましくありません。夜更かしは好ましくなく早寝早起きの習慣をつけさせることは神経系疾患対策にとっては重要な事なのです。

勿論、最近では就学期以降勉強に追われて夜更かしをするケースが増えてきていますが、幼年期に睡眠・覚醒リズムを崩してしまう事の弊害をよく理解してください。

 

繰り返しますが、お子様の育児において規則正しい生活リズムと睡眠・覚醒リズムを確保することは大変に重要であることを良く理解してください。

同様に良く歩くこと、日中の運動も大切です。

 

 

 

小児神経専門医による診療

幼児期に発症する神経系の病気の数、種類は皆さんが想像するよりも多いのです。

これらの病気の内ひきつけや癲癇(てんかん)などは症状的に明らかに神経に起因するとご家族の皆さんが判断できますが、自閉症などいわゆる発達障害と言われる病気はある程度時間の経過とともに病状が出てくるため初期の段階ではご家族の皆さんも病気に気づきにくいものもあります。

チック症も神経に病因のある病気ですが、症状が出始めた時点では幼児期の癖と見がちで時間がたてば治ると考える親御さんが多いことは事実です。チックは明らかに神経に起因する病気なのですが、成人に近づいて症状が治まる方もいるため放置されるケースがあります。

心の病と神経系の病気の違いが分かりにくいという点はありますが、神経に起因する病気の数は多いので迷った場合には小児神経の専門医の診察を受けることをお勧めします。

 

 

 

早期受診の重要性

小児神経の病気は完治、ほぼ完治に近くまでなる場合もありますが、実は長期間にわたって付き合っていかなければならないものなのです。なおかつ、完治しないケースがあることも事実として受け止めて頂かなくてはなりません。

患者本人のみならず、ご家族がこのことを受け入れる必要があります。

幼児期から学齢期、そして成人し壮年期やがて老齢期に至るまである意味で生涯闘病が必要になるケースもあるという事です。

しかし、私がここで言いたいことは早期に発見し、適切な診療を行い、これを継続することによって、例え完治は難しくても症状を緩和したり、重篤化させずに済ませる可能性があるという事なのです。

私は、40年間にわたってこの領域で臨床と研究を重ねてきました。至った結論は小児神経学とは生涯神経学だという事です。

小児神経を専門とする医師はこの点を明確に認識して長期にわたって患者さんやご家族に寄り添って医療に当たっていく必要があるという事も合わせて訴えておきたい点なのです。

削除_野村芳子小児神経学クリニック開業2周年に寄せて

2019年3月25日 月曜日

ご挨拶

亡き父が残した言葉「世界の平和は子供から」と「瀬川小児神経学クリニック」の開設者・院長であった瀬川昌也先生のご遺志を胸に「野村芳子小児神経学クリニック」を2015年8月1日に開設して早2年となります。

お陰様で無事に診療を続けて参りました。

多くの患者さんが地元、日本の各地、外国からも来られております。

病気の種類は、チック症、トゥレット症候群、睡眠障害、発達障害、てんかん、瀬川病、その他のジストニア、重症筋無力症、レット症候群、などです。

小児科・内科の主治医の先生方、他の小児神経、神経内科の先生方、他科の先生方、発達・療育関連施設、他色々な専門の方々とのネットワーク、遠方の患者さんの場合地元の先生との連携にも努めて参りました。

「瀬川小児神経学クリニック」にて瀬川先生が目指された“小児期に発症した神経・精神疾患をニューロンレベル(病気について神経細胞、神経系がどのように関与しているか)で理解し治療に結び付けていくこと”を務めてまいりました。今後もこれらについて一人一人の患者さんと御家族に分かり易く説明し、前向きに一緒に病気に向き合っていきたいと思っております。

今後も患者さん、そのご家族に寄り添った診療を続けていきたいと思います。

また、「瀬川小児神経学クリニック」において自分の医学の師と仰ぐ瀬川昌也先生から学び、約40年間副院長として培った小児神経学・生涯神経学を深化させるべく、更に精進を重ねて参りたいと思っております。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

2017年8月

野村芳子小児神経学クリニック

院長

野村芳子

削除_元瀬川小児神経学クリニックの患者様

2019年3月25日 月曜日

瀬川昌也先生がお亡くなりになって7ケ月、光陰が矢のごとく過ぎていきます。


私は、本年二月以降東京の二か所で非常勤医師として医療を継続して参りました。

この間、元瀬川小児神経学クリニックの患者様には慣れぬ場所に足を運んでいただき、また検査機能も不十分な状況での診察となり大変にご迷惑をおかけしてしまいました。

ここ数か月間熟考を重ねまして、この度個人クリニックを開業する事を決意いたしました。

場所はお茶の水駅から徒歩4~5分の所にあります神田明神大鳥居の二軒右隣りですので、今まで御茶ノ水に通いなれている患者様にとっても利便性の高いところと考えています。


勿論、現在通院されているクリニックで十分な診療を受けているとご判断されておいでの場合には私の方から申し上げることはありませんが、野村の診察を希望される方は是非新クリニックにお越しください。故瀬川先生と共に築きあげました瀬川小児神経学クリニックの診療と小児神経学、生涯神経学を続けていく所存です。

私自身、長年にわたって診察させていただいた患者様が現在どのような病状にあるのか大変に気にかかっていることをご理解頂ければ幸いです。


瀬川先生のご遺志と、御病床で「クリニックを頼む。あなたがいるから大丈夫。」と私に仰って逝かれたお言葉を胸に生涯現役で患者様とご家族に寄り添って医療に取組む所存です。

皆様のご多幸を常にお祈りいたしております。

敬具

元瀬川小児神経学クリニック副院長  野村芳子



~世界の平和は子供から~

野村芳子小児神経学クリニック

東京都文京区湯島1丁目2番地13号 御茶ノ水明神ビル 3階

電話:03-3258-5563

FAX:03-3258-5565


診療内容の内訳実績

2017年8月23日 水曜日

2015年8月開業時から約2年間の診療内容内訳です。

 

診療内容内訳1

読売新聞「からだの質問箱」

2016年4月26日 火曜日

2016年4月17日の読売新聞「からだの質問箱」のチックに関しての質問に院長野村芳子が回答しました。

2016 04 17 読売新聞 チック症 野村芳子先生





アクセス

2015年7月23日 木曜日

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JR線 御茶ノ水駅(聖橋口)から徒歩5分
営団地下鉄丸ノ内線 御茶ノ水駅から徒歩5分
営団地下鉄千代田線 新御茶ノ水駅から徒歩5分

野村芳子小児神経学クリニック

住所: 東京都文京区湯島1丁目2番地13号

御茶ノ水明神ビル 3階

電話番号: 03-3258-5563


小児神経の病気について

2015年7月23日 木曜日

小児神経の主な病気についてご説明致します。

 

aicon チック・トゥレット症候群
aicon 睡眠障害・発達障害
aicon レット症候群
aicon 重症筋無力症
aicon 瀬川病、他のジストニア

 

 

 

ご予約について

2015年7月23日 木曜日

完全予約制

当院では医師による診療並びに検査(脳波検査、誘発筋電図検査、心電図検査)は完全予約制になっています。

脳波検査は一時間弱で終わります。その後一時間以内に検査結果を含めた診察を行います。

先ずは電話でご相談ください。

 

初診の患者様へ

(1)初診の患者様のご予約は平日のみでの受診となっており、原則土曜日の受診は受付けて

   おりませんのでご了承ください。

(2)初回診察時のみ予約診療費として5,500円頂いております。これは保険適用外の費用

   となります。

   ご予約の際に当院受付の係がご了承いただける旨の確認を致しております。

 

当院でのお支払いは現金のみとなっております。 ご了承ください。

電話による予約

電話番号   03-3258-5563

予約受付時間 当院の診療時間内。

お昼休みは受付け出来ませんのでご留意ください。

 

新患の方: 当方受付の者から幾つか質問並びに確認事項が御座います。

再診の方: 当院発行の診察券をご用意の上お電話ください。

 

令和8年8月の脳波検査日

8月 1, 3, 4、 20, 22, 28, 29, 31

 

令和8年9月の脳波検査日

9月 5, 7, 10、 12, 15, 16, 29, 30

 

脳波検査予約時刻 

平日 9:15, 10:30, 11:45、 14:30, 15:45

土曜 9:15, 10:30, 11:45, 14:30, 15:45

 

令和8年9月の脳波検査の予約は7月30日から開始します

クリニック休診予定日       

                               

令和8年8月

  日曜・祝祭日     2, 9, 11, 16, 23、 30
  その他の休診日   5, 8, 10, 12, 18, 26

 

令和8年9月

  日曜・祝祭日     6、 13, 20, 21, 22, 23、 27
  その他の休診日   2, 11, 14, 18日

 

令和8年9月の予約は7月30日から開始します。

 

 

窓口でのお支払い

 現金のみでのお取り扱いとなっております。

 

~世界の平和は子供から~

野村芳子小児神経学クリニック

東京都文京区湯島1丁目2番地13号 御茶ノ水明神ビル 3階

電話:03-3258-5563

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セカンドオピニオンについて

2015年7月23日 木曜日

院外の患者さんからのご要望に対して当院医師によるセカンドオピニオンを提供致します。

患者様の主治医からの紹介状や必要な資料をもとに、当院医師が治療に対する意見を述べさせて頂きます。(当院では相談内容に関しての診察・検査等は行いません。)


現在の主治医へ文書にて報告いたします。
なお、主治医とご相談の結果、当院での診療をご希望の場合は改めて、主治医からの紹介状をいただき、新患初診として受診していただきます。


また、患者さんご本人への相談を原則としますが、やむを得ぬ事情により患者さんご本人が来院出来ない場合は、ご家族も対象とします。その際は、ご本人の委任状が必要です。


なお、次の方のセカンドオピニオンはお受けできません。

 

・現在の主治医からの診療情報等の提供がない場合

患者さんご本人以外の方で、患者さん本人からの委任状をご持参頂けない場合

医療事故、訴訟に関する相談

死亡した患者さんを対象とする相談

主治医に対する不満 等


~世界の平和は子供から~

野村芳子小児神経学クリニック

東京都文京区湯島1丁目2番地13号 御茶ノ水明神ビル 3階

電話:03-3258-5563

FAX:03-3258-5565


診療について

2015年7月23日 木曜日


野村芳子小児神経学クリニックの診療についてご説明いたします。


診療のご案内

検査のご案内

セカンドオピニオンについて


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